【売約済】カラヤン&BPO/ベートーヴェン:交響曲第1番&第2番〔1980年代〕

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ベートーヴェン
①交響曲 第1番 ハ長調 作品21
②交響曲 第2番 ニ長調 作品36
③《エグモント》作品84 序曲
④序曲《コリオラン》作品62

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1984年1①②、1985年③④ 

ハイドンの影響を受けてはいるものの、若々しい気概に溢れ大胆な手法が随所に窺える第1番。表現の幅がいっそう広がり、ハイドンやモーツァルトのスタイルからの脱却を目指した意欲的な第2番。ベートーヴェンの初期の交響曲2曲を収録した一枚です。カラヤンとベルリン・フィルハーモニーはドイツ・グラモフォンに交響曲全集を3回録音しましたが、これはその最後となった1984/85年の録音で、カラヤン晩年の円熟ぶりを明確に示した演奏となっています。

60年代、70年代、そしてこの80年代の全集、それぞれがカラヤン・ファンにとっては大切なもの。 60年代は“勢い”、70年代は“完璧(精緻)”、そしてこの80年代は“ゆとり”です。「今後は俺に黙ってついてこい!」の勢いを感じる60年代。オケに対してもリスナーに対しても、そのメッセージを伝えようとする意欲的なカラヤンの姿が彷彿とします。 オケもリスナーもつかんだカラヤンが次に目指すのが70年代の「一糸乱れぬ完璧に美しいベートーヴェン」。そしてそれを見事に達成。これほど精緻で美しいベートーヴェンを私は知りません。 この2つの見事な全集を受けてのこの80年代の全集。確かに,前出の2つに比べると中途半端の感は否めません。60年代物ほど勢いがあるわけでもなく、70年代物ほど精緻であるわけでもない。でも、この感じは前出の2つの見事さが残っているためであって、虚心坦懐に聴けば、素晴らしいベートーヴェンが鳴っていることがわかります。今までにはなかった適度の“ライブ感”もありますし、指揮者の強引さもやや後退し、奏者の自主性も垣間見えます。 カラヤンは3つの素晴らしいベートーヴェンを残してくれた。どの一つが欠けても物足りなさを感じてしまうかもしれない。

国内盤、帯無し、プラケースすれあり 8
★盤面すれ目立ちますが再生問題無し【試聴確認済】

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